■今回のテーマは「低緊張に対する上肢機能アプローチ」

沖縄リハビリテーションセンター病院にて、3回目となる院内教育を担当させていただきました。
今回も、前回までの学びを土台にしながら、参加者の皆さまと一緒に上肢機能について深める時間となりました。
■これまでの振り返りからスタート

まずは、1回目・2回目の内容に触れながら思い出す形で復習しました。
・触れたときの感覚
・特に解剖学、運動学の知識要素
・ペアで行った実践での気づき、ディスカッション
これらを一つずつ確認しながら、知識と技術がより確かなものとなるようインプットとアウトプットし直す時間となりました。
「振り返ること」が、次の学びをさらに深める重要なステップだと改めて感じます。
■ そして、本日のメインテーマ:「低緊張に対する上肢機能アプローチ」

低緊張では、筋の働かせ方や“どの位置だと働きやすいのか”というポイントが非常に重要になります。
また、どのように感覚を促し、どの反応が出たときに必要な構成要素につながるのかを理解しておくことで、アプローチの効果は大きく変わります。
今回の院内教育では、臨床場面をイメージしながら、
・低緊張時の筋活動の引き出し方
・働きやすいポジションの見極め
・感覚をどのように入力していくか
・反応からどの構成要素を読み取るか
・低緊張に適したハンドリングの方法
といった点を段階的に整理しながら、実技中心で進めていきました。
■ 「自ら考える」→「話す」→「実践する」流れが育ってきました

3回目ということもあり、受講生の皆さまの中で麻痺側上肢の理解が徐々に整理され始めているのを強く感じました。
今回はとくに、
・自分で考えてみる時間
・ペアで整理して伝える時間(アウトプット)
を多く取り入れました。
回を重ねるごとに、参加者の表情にも変化が生まれ、
「自信を持って話し合っている様子」がとても印象的でした。
学び合いの熱量が高まり、会場全体が自然と前向きな空気に包まれ、アプローチの理解もより深まったように感じます。
■ 気づけば3時間があっという間

集中して取り組む時間は本当に早く過ぎていくものです。
それだけ内容が濃く、参加者の皆さまの姿勢が素晴らしいからこそ生まれる空間でした。
■ お礼

今回の開催に向けてご調整いただいた
沖縄リハビリテーションセンター病院リハビリ副部長の鈴木先生、
そして施設内での準備を進めてくださったスタッフの皆さま、
心より感謝申し上げます。
ご参加くださった皆さまも、本当にありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。

