沖縄で脳卒中後のリハビリに悩んでいる方、また療法士としてスキルアップを目指す方へ、2025年6月15日、沖縄リハビリステーションNOVA(那覇市)にて、森山脳神経センター病院の北山哲也先生をお招きし、【肩関節の評価と介入】をテーマにした講習会を開催しました。
【前日:1日SVに入っていただきました✨】
(北山先生と波平)
(北山先生と上原)
講習会の前日には、NOVAスタッフ波平と上原が、北山先生にSVに入っていただきました。
触れ方や動作分析、声かけにまで意味を込めるその臨床には、強い情熱を感じました。
「患者様とどう向き合うのか」──その姿勢を、私たち自身の身体と心を通して受け取る機会となりました。
【講義セッション】
当日の講義テーマは、
「肩関節の評価と介入〜肩甲胸郭関節・肩鎖関節・肩甲上腕関節の機能について〜」。
沖縄ではまだ学ぶ機会の少ない、ボバース概念を基盤とした実践的な臨床を、
豊富なデータやエビデンス、実際の症例動画とともにご講義いただきました。
評価の意味、変化の見立て、介入の方向性、
すべてが「生活に使える機能」にどう結びつくのかを丁寧に紐解いてくださいました。
【ケーススタディ】
午後は、実際の患者様のご協力のもとケーススタディへ。
介入のスタートは“麻痺手”ではなく“体幹・骨盤・下肢”。
北山先生は、「手を治すには、まず身体を整える」というところから、
目の前の変化を通して体現してくださいました。
その後、アクティビティへと展開し、生活に繋がる麻痺手の介入を実演。
ただ“動く”ではなく、“使える”をゴールとするアプローチに、会場は深い納得と感動に包まれました。
【学生の参加:本物の臨床に触れる貴重な機会】
今回は、沖縄統合医療学院および沖縄リハビリテーション福祉学院の学生の皆様にも、無償でご参加いただきました。
施設を快くお貸しいただいた沖縄統合医療学院様、
そして学生参加に際し、多くのご配慮をいただいた両校の先生方に、心より感謝申し上げます。
学生の皆様にとって、北山先生の臨床に直接触れられたことに加え、
実際に現場で働いている療法士の先生方が、真剣に知識と技術を練習する姿や、
一つひとつの学びに向き合う背中を間近で見られたことも、
今後、臨床家として歩んでいく上で、大きな糧になるのではないかと思います。
“臨床家としての在り方”や“学び続ける姿勢”を育む、貴重な時間となっていれば幸いです。
【懇親会:沖縄の未来を語り合う】
懇親会には、医師の先生方にもご参加いただきました。
沖縄のリハビリテーションの現状、そして今後の在り方について、
職種を超えて語り合えた時間は、非常に意義深く、前向きなエネルギーに満ちていました。
【沖縄で“学び続ける療法士”を育てる場所に】
今回の講習会を通じて改めて感じたのは、
「患者様の生活に本当に役立つリハビリとは何か」を問い続けることの大切さです。
沖縄リハビリステーションNOVAでは、今後もこうした学びの場を継続し、
地域に根ざした質の高い自費リハビリの提供と、学び続ける療法士の育成を両立してまいります。
【最後に】
ご参加くださった全ての皆様、
ご協力いただいた患者様、学生様、各関係機関の皆様──
そして、
2日間にわたって熱い臨床と講義を届けてくださった
森山脳神経センター病院の北山哲也先生に、心より感謝申し上げます。
本当に、ありがとうございました。
是非、今後とも宜しくお願いいたします。