脳卒中 当事者向け

沖縄で学ぶボバースアプローチ|脳卒中リハビリの特徴とメリットを解説


はじめに|沖縄で脳卒中リハビリを探している方へ

沖縄で脳卒中後のリハビリを探している方からよくいただく質問が、「どんなアプローチでリハビリを受ければいいですか?」というものです。

リハビリの方法は世界中にさまざまあります。
その中でもボバースアプローチは、歴史が長く世界的に認められた方法です。
動きの質を重視し、患者さん一人ひとりの生活や環境に合わせてリハビリを行う点が特徴です。

沖縄では、ボバースアプローチを深く学び実践している施設はまだ多くありません。
この記事では「沖縄 ボバース アプローチ」をテーマに解説します。
特徴やメリット、沖縄で受けられる場所、そして私たちNOVAでの取り組みもご紹介します。


ボバースアプローチとは?

世界的に認められたリハビリ法

ボバースアプローチは、1940年代に誕生したリハビリ法です。
英国の理学療法士バータ・ボバース氏と、医師カレル・ボバース氏によって体系化されました。
現在は世界40か国以上で広く実践されており、教育や認定制度は、国際ボバース協会(IBITA)が統括しています。

世界共通の教育システムにより、どの国でも一定の質を保った指導が受けられます。

ボバースコンセプトについての記事はこちら

脳卒中・中枢神経疾患に特化した特徴

脳梗塞や脳出血のあとには、片麻痺や体幹の不安定さが残りやすく、日常生活に影響します。
そこで役立つのが、ボバースアプローチです。
この方法では「体全体のつながり」を意識し、骨盤・体幹・上肢・下肢の協調を整えます。
その結果、歩行や手の動きなど、日常生活での動作改善が期待できます。


たとえば、歩行練習では足だけでなく骨盤や体幹の位置を調整し、全身が協調して動けるように促します。


沖縄でボバースアプローチを学べる場所は少ない

病院・施設では限られた提供

沖縄の病院や通所施設では、ボバースアプローチを深く学んだスタッフが少ない場合があります。
そのため、短時間の基本練習が中心となりやすいのです。
さらに、「もっと動きの質にこだわりたい」「停滞期を突破したい」と考える方にとっては、物足りなく感じることもあります。

専門性を持つ施設としてのNOVAの取り組み

私たち沖縄リハビリステーションNOVAでは、ボバースアプローチを中心としたリハビリを行っています。
特に、脳卒中や中枢神経疾患の方に向けた専門的なサポートを提供しています。


NOVAの強みと指導陣の関わり

ボバース国際インストラクターによる直接指導

NOVAの大きな強みは、ボバース国際インストラクターの鮎川将之先生が臨床顧問として関わってくださっていることです。
北山先生、鮎川先生は全国で講習会を行い、療法士教育にも尽力されている方です。NOVAスタッフも直接指導を受け、日々スキルを磨いています。

さらに、ボバース国際インストラクターの北山哲也先生も定期的に沖縄に来てくださり、実技講習会や指導を行っていただいています。
特に、北山先生の情熱的な指導はスタッフや参加者に大きな刺激となります。学んだ内容を翌日の臨床にすぐ活かせるのも大きな魅力です。


実際の患者さんの変化

NOVAでは、実際にボバースアプローチを用いた介入により、多くの方が大きな変化を経験しています。

例えば、北山哲也先生と一緒に介入した50代の方では、麻痺側の身体認識が乏しく、手を使う動作や歩行時に不安定さや歩様の乱れが目立っていました。しかし、介入後は麻痺側への認識が改善し、手を使いながらの歩行や動作が安定し、歩様の改善も見られました。

また、鮎川将之先生と一緒に介入した40代の方では、杖を使用しての歩行でしたが、体幹へのアプローチを中心に実施。内反尖足でつま先が引っかかりやすかった歩行が改善され、スムーズで安全な歩行が可能になり、杖なしでの外出へや復職への安定した歩行も獲得することができました。


ボバースアプローチで得られるメリット

個別性の高いリハビリ

一人ひとりの動き方や麻痺の程度は異なります。ボバースアプローチでは、その人の課題に合わせてプログラムを組むため、「自分だけのリハビリ」を受けられます。

動きの質を改善するハンドリング

骨盤や体幹の位置を調整しながら練習することで、自然にまっすぐ立てる感覚を体験できます。
「できた!」という成功体験が増えることで、モチベーションが高まり、リハビリの継続率も上がります。

退院後の生活の質向上につながる

入院中は1日複数回リハビリを受けられますが、退院後は頻度が減ります。ボバースアプローチは短時間でも質の高い練習を行うため、生活の中での動きやすさを取り戻すのに効果的です。


よくある質問(Q&A)

Q:ボバースアプローチは誰でも受けられますか?
→ はい、年齢や発症からの期間に関わらず受けられます。時間が経っていても、動きの質を改善することで日常生活の負担が軽くなるケースは多いです。

Q:他のリハビリとの違いは?
→ 部分的な運動ではなく、全身のつながりを意識して練習する点が特徴です。歩行や立ち上がりなど複雑な動作の改善が得意です。

Q:自費リハビリと組み合わせられますか?
→ もちろん可能です。訪問リハ・通所リハで基礎練習を行いながら、NOVAで集中的にボバースアプローチを受ける方も多いです。


体験を希望する方へ

沖縄リハビリステーション NOVA問診の様子

まずは相談・見学から

「どんなリハビリか一度試してみたい」という方には、体験セッションをご用意しています。
実際にハンドリングを体験していただき、体の変化を感じていただくことができます。

NOVAで受けられるサービス案内

  • 60分 or 90分のマンツーマンセッション
  • 自宅環境に合わせた動作指導
  • 家族への介助アドバイス
  • 長期的な回復プランの提案

まとめ

沖縄で脳卒中リハビリを受けるなら、ボバースアプローチは非常に有効な選択肢です。
特に「停滞期を突破したい」「もっと動きやすくなりたい」という方におすすめです。

沖縄リハビリステーションNOVAでは、ボバース国際インストラクターの鮎川将之先生や北山哲也先生から直接指導を受け、スタッフ全員が最新の知識と技術を学び続けています。
ぜひ一度、体験やご相談にいらしてください。

詳細やご相談はこちらから

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