脳卒中 当事者向け

リハビリテーションの開始時期

リハビリテーションは、病気やケガなどによって失われた機能を回復させ、日常生活を送れるようにするための治療です。その過程は、大きく分けて3つの時期に分けられます。

急性期

急性期リハビリテーションとは、脳卒中、骨折、手術など、病気やけがをしてから数日~数週間の間に実施されるリハビリテーションのことです。この期間は、病気やけがの急性期にあたり、治療と並行して、機能の回復や、寝たきりなどを防ぐことを目的としています。

急性期リハビリテーションの目的

  1. 筋肉の萎縮や関節の拘縮を防ぎ、運動機能、感覚機能、言語機能などの回復を促します。
  2. 寝たきりによる肺炎、血栓、褥瘡(じょくそう)などの合併症を予防します。
  3. できるだけ早く日常生活に戻れるよう、ADL(日常生活動作)の訓練を行います。

急性期リハビリテーションの特徴

  1. 病気やけがの回復を待つのではなく、早期にリハビリテーションを開始することで、回復を早めることができます。
  2. 患者さんの状態や目標に合わせて、個別的なリハビリテーションプログラムを作成します。
  3. 医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、様々な職種が連携してリハビリテーションを行います。

急性期リハビリテーションで行われること

  1. 運動療法は筋肉の強化、関節の可動域拡大、歩行訓練などを行います。
  2. 機能訓練は日常生活動作(食事、着替え、トイレなど)の訓練を行います。
  3. 言語療法は言葉の理解や発語の訓練を行います。
  4. 嚥下訓練は飲み込む機能の訓練を行います。
  5. 認知機能訓練は記憶力や判断力の訓練を行います。

急性期リハビリテーションのメリット

  1. 早期にリハビリテーションを開始することで、機能回復が早まります。
  2. 合併症の予防: 寝たきりによる合併症を予防し、QOL(生活の質)の向上につながります。
  3. 社会復帰がスムーズ: できるだけ早く日常生活に戻れるよう、支援します。

回復期

急性期を過ぎ、比較的安定した状態になった時期。最も積極的にリハビリを行い、失われた機能の回復を促します。

回復期の目的

  1. 運動機能、感覚機能、認知機能などの回復を促し、日常生活動作(ADL)の改善を目指します。
  2. 床ずれや肺炎などの合併症を予防し、健康状態の改善を図ります。
  3. 将来的に社会復帰できるよう、仕事や家庭への復帰に向けた準備を行います。

回復期の特徴

  1. 物理療法、作業療法、言語療法など、様々な種類のリハビリを組み合わせ、集中的に行います。
  2. 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門スタッフが、患者さんの状態に合わせて個別のプログラムを作成し、指導を行います。
  3. 医師、看護師、栄養士など、多職種が連携して治療にあたります。

回復期リハビリテーションでおこなわれること

  • 運動療法: 筋力トレーニング、関節の可動域訓練、歩行訓練など
  • 作業療法: 日常生活動作訓練(食事、着替え、トイレなど)、高次脳機能訓練など
  • 言語療法: 言語障害の改善、コミュニケーション能力の向上
  • 心理療法: ストレス管理、心のケア

回復期リハビリテーションのメリット

  1. 集中的なリハビリにより、より短期間で機能回復が期待できます。
  2. 合併症のリスクを減らし、健康状態の改善に繋がります。
  3. 早期に社会復帰を目指せるよう、必要な支援を受けることができます。
  4. 身体機能の回復だけでなく、精神的な安定も図ることができます。

維持期

維持期とは、病気やけがなどにより失われた機能を回復させるための急性期、回復期のリハビリテーションを経て、症状が安定し、日常生活に復帰した後の時期を指します。この期間に行われるリハビリテーションを維持期リハビリテーション、または生活期リハビリテーションといいます。

維持期リハビリテーションの目的

  1. さらに機能を向上させ、より快適な生活を送れるようにすることを目指します。
  2. 単に身体機能だけでなく、精神的な面も考慮し、生活の質を向上させることを目的とします。

維持期リハビリテーションの特徴

  1. 患者さんの状態や目標に合わせて、一人ひとりに合ったプログラムを作成します。
  2. 長期的な視点で、継続して取り組むことが重要です。
  3. 患者さん自身が積極的にリハビリテーションに参加し、目標達成に向けて努力することが求められます。
  4. リハビリテーションで得た能力を、日常生活に活かせるように指導します。

維持期リハビリテーションの重要性

維持期リハビリテーションは、一度獲得した機能を維持し、より良い生活を送るために非常に重要です。特に、脳卒中や脊髄損傷など、後遺症が残る可能性がある疾患では、長期的なリハビリテーションが必要となります。

維持期における自費リハビリテーションのメリットについて

維持期に自費リハビリテーションを行うことは、回復期のリハビリテーションをさらに発展させ、より高いQOL(Quality of Life)を目指す上で非常に有効な手段です。

維持期における自費リハビリテーションのメリット

  1. 保険診療のリハビリテーションでは、限られた時間や回数の中で治療を行う必要がありますが、自費リハビリテーションでは、個人の目標や状態に合わせて、より柔軟なプログラムを組むことができます。例えば、特定の動作の改善に特化したり、趣味の活動を取り入れたり、運動強度を調整したりといったことが可能です。
  2. 自費リハビリテーション施設では、より専門性の高い施術を受けることができます。例えば、マニュアルセラピー、運動療法、体幹トレーニング、呼吸トレーニングなど、多岐にわたる施術の中から、自分に合ったものを選択できます。
  3. 回数や期間の制限がなく、継続してリハビリテーションを受けることができるため、症状の悪化を防ぎ、獲得した機能を維持することができます。また、定期的な評価を行いながら、プログラムを修正していくことも可能です。
  4. 自分の意思でリハビリテーションを選択し、費用を負担することで、より主体的に取り組むことができます。療法士との連携を密にすることで、モチベーションを維持し、目標達成に向けて努力することができます。

維持期における自費リハビリテーションの具体的なメリット例

  1. 日常生活動作の改善:歩行、階段昇降、食事、着替えなど、日常生活動作のさらなる改善を目指せます。
  2. 運動能力の向上:筋力、柔軟性、バランス能力の向上により、よりアクティブな生活を送ることができます。
  3. 痛みの軽減:痛みを伴う動きに対する不安を解消し、活動範囲を広げることができます。
  4. 精神的な安定:リハビリテーションを通して自信を取り戻し、QOLの向上に繋がります。

まとめ

リハビリテーションの開始時期には急性期・回復期・維持期があり、それぞれの時期に合ったリハビリテーションをしていく必要があります。維持期における自費リハビリテーションは保険診療では得られない、より高度なリハビリテーションを受けることができるというメリットがあります。沖縄リハビリステーションNOVAが実施している自費リハビリは退院後の患者一人ひとりの状態や生活背景を踏まえ、目標を設定した上でマンツーマンでのリハビリを提供してくれるため、多くの対象者に高く評価されている話題のサービスです。沖縄リハビリステーション NOVAではご相談なども承っていますので、気軽にご相談ください。維持期のリハビリを検討している方は是非、自費リハビリを導入している沖縄リハビリステーションNOVAに相談してみてはいかがでしょうか。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。