脳卒中 当事者向け

「脳卒中の方向け」自費リハビリと病院のリハビリとの比較

脳卒中発症後、 当事者の方がより理想とする生活を送るために、 自費リハビリは大変効果的です。 今回は、自費リハビリの内容について、病院などの保険内のリハビリと比較しながら詳しくお伝えします。

自費リハビリとは? 

自費リハビリとは、文字通り医療保険や介護保険などを用いない「保険外」リハビリです。保険内のリハビリでは時間や回数・期間が法律によって決まっているため、

  • もっとリハビリがしたいのに受けられない
  • リハビリが来月で終了と言われた
  • 機能改善をしてくれるところがない
  • 今のリハビリ内容で大丈夫なのか不安で物足りない

などの諸問題が発生し、リハビリをもっと受けたくても受けられない”リハビリ難民”という言葉も生まれています。それを解決するために生まれたのが「自費リハビリ」です。自費リハビリは比較的新しいサービスであり、リハビリ時間も回数も期間も自分自身で決めることが出来ます。

病院のリハビリと自費リハビリの比較

多くの脳卒中発症後の当事者の方々は、まず初めに病院でリハビリテーションを受けられます。自費リハビリと病院のリハビリの違いを知っておくとイメージしやすいのではないでしょうか。

脳卒中入院中のリハビリは公的医療保険の適用になります。脳梗塞を発症後、約2週間までを「急性期」と呼び、約2週間〜3ヶ月を「回復期」と呼びます。 この間に行われるリハビリは、機能の回復を目的としたものになり、公的医療保険が適用されます。

病院で実施されるリハビリテーションは1単位20分として、回復期リハビリテーションの場合、最大9単位(3時間)、土日休みなく実施することが推奨されています。 ただし、脳卒中の場合は入院期間が最大6カ月と決まっており、さらに、70%以上(基準の高い病院)の患者様が自宅等に退院することが義務付けられています。病院で1日に3時間のリハビリを受けると、約23,000円程度かかります。 もし回復リハビリテーション病院に90日間(1ヶ月半)入院すれば、およそ2,070,000円の費用が発生することになります。 もちろん、医療保険によって3割負担であれば約600,000円、1割負担であれば約200,000円になります。

基本的に、リハビリは医療保険や介護保険の適用のもとで行われ、日数や内容が決められています。 保険適用なので費用の自己負担が少ない代わりに、一定の期間でリハビリが終了します。病院でのリハビリが終了してしまった後は、老健に入所したりデイサービスに通所したりする中でリハビリを受け、医療保険から介護保険へ移行し、リハビリを継続させることになります。しかし、保険適用でのリハビリは日数が上限に達すると受けることができなくなってしまいます。

保険適応内のリハビリ期間を過ぎてもリハビリを継続したい場合、自費リハビリを行います。 医療保険内であれば費用の負担が少ない分、リハビリの頻度や回数に制限があります。 しかし、自費リハビリの場合は全て自費で行うため、満足のいくまで、いつでも何回でもリハビリを受けることが可能です。

自費リハビリの相場は?

自費リハビリの料金相場は60分12,000円〜18,000円と言われています。保険適用のリハビリと比べて保険がない分、割高になってしまいます。 しかし、保険内のようにリハビリの回数制限がないので、時間や日数に捉われず、自分のやりたい量だけリハビリを行えることが最大のメリットです。

脳卒中の自費リハビリの効果

脳卒中の発症から約 1 か月までが「急性期」と呼ばれ、この段階でのリハビリは、主に発症時に入院した病院で行います。 続いて発症後 6 か月までが「回復期」となり、脳卒中リハビリにおいては回復の「ゴールデンタイム」となります。

脳卒中や頭部のけがで脳の組織が損傷を受けても、脳組織が破壊されていなければ、組織の機能は徐々に回復します。 回復には6カ月から数年かかることもありますが、十分なリハビリを受けることによって、回復の速度を上げることや回復をより完全なものにすることができます。

自費リハビリのメリット

自費リハビリで期待できる点は、

  • 保険適用のリハビリより内容や回数、時間の自由度が高い
  • プロによる高品質なリハビリが受けられる

といった点が挙げられます。

保険適用のリハビリより自由度が高い

保険外なので、施設だけでなく内容も含め、自分で自由に選ぶことができます。日常生活の中で不自由を感じていたことに対して、継続的なリハビリで状態を良くしていこうという「生活の質」を向上させる目的で自費リハビリを選ぶ方もたくさんいらっしゃいます。また、施設にもよりますが、内容だけでなく時間や回数も自分で選べるため、自分のライフスタイルに合った選択ができることも特徴です。

プロによる高品質なリハビリが受けられる

作業療法士の資格を持っているセラピストと相談しながら、自分が納得のできるところまでリハビリを行うことができます。保険診療でのリハビリは制限があり、自分が求めているほど状態が改善していなくても、リハビリが終了してしまうことがあります。自費リハビリは頻度や期間、回数が自由です。プロと一緒に、自分が目標とする状態を目指すことが可能です。

自費リハビリのデメリット

自費リハビリを選ぶ際に特に注意して見なければいけない点は、

  • 保険適応のリハと比べて料金が高い
  • 施設選びに失敗すると大変

の2つが挙げられます。

施設を選ぶ際は、当施設でも行っていますが、”体験リハビリ”などで一度体験して自分に合う施設を選ぶことが大切です。料金に関しては、保険適応でないため、どうしても割高になってしまいますが、その分、高品質で自分の希望をより濃く反映したリハビリを受けることができます。

当リハビリ施設”NOVA”の特徴

当施設は自費リハビリ施設ですが、保険内サービス(病院への通所外来リハビリ・訪問リハビリ・デイサービス・デイケア等)との併用も可能で、期間などにも制限はありません。NOVAの理念として、「生活に新しい輝き」をもたらすことに貢献することを掲げ、日々精進しています。患者様とご家族様、セラピスト様、地域の方々、全ての方々の生活に新しい輝きがもたらされることを理念としております。一人一人に応じたオーダーメイドのリハビリを行い、洞察力、優れた技術を持って心の通うセラピーを行っています。当施設の特徴をまとめると以下になります。

徹底したヒアリング

体験時(90分×2回)にヒアリング、問診を行います。体験申込書とカウンセリングシートに記入して頂き、詳細に対象者様を分析いたします。特に生活背景やこれからの生活に着目し、必要とされるADL(日常生活動作)・IADL・復職や自動車運転再開などに向けて段階を踏んでその対象者様にあった目標立てを話し合いながら行っていきます。

その時に合わせた臨機応変なセラピーが可能

当院のセラピーは、脳の残存した部位が代替的な役割を果たし、新たな神経回路を形成することを重視しています。特に退院後のリハビリでは、悪い運動パターンを避け、生活に必要な良い運動パターンを練習することで、生活動作とその質を高めるリハビリを目指します。患者様に直接触れ合い、話し合い、表情を読み取ることで、その日その時の状態に合わせたセラピーを実施します。

高い技術と細やかなコミュニケーション

機能が低下した筋肉に対して、徒手による刺激と細やかな運動指導を通じて、生活動作の自立と生活の質の向上を目指します。患者様一人ひとりに合わせたセラピーを提供し、最良の結果を目指します。効率の良い運動の方向やタイミングを対象者様に伝え、適切な筋活動を取り戻すためのリハビリを行います。

他施設との違い

  • 人対人にしか難しい繊細なハンドリングや心の通うセラピー行います。そのため、その日その日の体調に合わせて、毎回評価から治療までが行えます。
  • 良質な空間でのリハビリで、心身ともに充実した経験をして頂ける環境作りをしています。
  • 医師や医療機関との連携により、適切なリハビリを提供し、緊急時の対応も円滑に行います。管理栄養士へ栄養面のご相談も可能です。

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